週報

2024/9/16週の米国株式市場の振返り

horiki

ほりき独自の視点で、今週の振り返りを行います。

相場環境の振り返り

1.経済指標

(1)小売売上高

総合が市場予想よりも強く、コアは市場予想を下回りました。FOMC前に発表されましたが、総合が思いのほか強いことから、利下げ幅の判断(0.25% or 0.50%)に少なからず影響があるのではないか、と考えます。

(2)鉱工業生産指数

市場予想を大きく上回った一方、前回実績を更に下方修正しました。
なんとも言えないまちまちな結果です。様子身ですね。

(3)住宅着工件数、建築許可件数

両指標とも市場予想を上回りました。これは、住宅金利がジリジリ低下し始めたことによる影響でしょうか?米国に住んでいないので肌感覚はわかりかねますが、、。

2.9月度FOMC

(1)声明

要点は以下の通りです。

  • 雇用の伸びは鈍化し、失業率は上昇した。
  • インフレ率は、目標である2%に向けて進んでいるが、依然としてやや高止まりしている。
  • フェデラルファンド金利0.50%引き下げ、4.75~5.00%とする。
    • インフレや雇用のリスクバランスを踏まえた結果

(2)記者会見

個人的に気になった点(勉強的な視点も含みます)は以下の通りです。

  • 労働市場はインフレ圧力の高まりの原因ではない。
    • 毎月の雇用統計で、賃金は上昇し続けているのだが、、。ここでいう労働市場とは雇用者数のことなのか?
  • 金融政策を急激に緩和(=大幅に利下げ)すると、インフレの進展を妨げる可能性がある。一方で、抑制が緩慢すぎると(=利下げ幅が小さいと)、経済活動と雇用が過度に弱まる可能性がある。
    • 当たり前のことですが、基本的なことを繰り返し自身の脳みそにインプットしておくため🙇‍♂️

(3)SEP

GDPの推移予想は、前回比べて2024年末が0.1%低下しました(前回の予想から大きな変化はありませんでした)。

失業率の予想は、前回の予想から上昇しました。特に今年末の予想が0.4%も上昇しております。なお、長期の見通しは前回から変化ありませんでした。

PCE(個人消費支出)は、2024~2025年で前回の予測から低下しました。

FFレートの予想も前回から大きく低下しました。FOMC出席者は、今年末までに更に0.25%利下げすることを考えておりますね。

金利見通し

次回FOMCでも0.50%の利下げを予想している市場参加が約半数(51.4%)いることがわかりました。これは、上述のSEPよりもアグレッシブな利下げ予想を示しております。

まとめ

  • 今週前半に発表された経済指標のほとんどは市場予想に比べて高かった。
  • 9月度FOMCでは、0.50%の利下げが決定した。SEPでは、前回に比べて失業率の増加やFF金利の低下を予想する参加者が多くなった。
  • 市場参加者の半数は、次回FOMCでも0.50%の利下げを予想している。
horiki
ほりき
ほりき
サラリーマン株式投資家
愛媛でサラリーマンをしている個人投資家です。
自分の人生を有益なものにするためにブログを始めました。
米国株式を中心に情報発信をしています。その他、個人的に「残しておきたい」と思う情報や思い出もアップしていきます。
記事URLをコピーしました