週報

2024/7/1週の米国株式市場の振返り

horiki

ほりき独自の視点で、今週の振り返りを行います。

相場環境の振り返り

1.経済指標

経済指標単位前月実績予想結果判定
ISM製造業景況指数48.749.248.5弱い
ISM非製造業景況指数53.852.648.8弱い
非農業部門雇用者数万人27.2 → 21.819.120.6強い
失業率%4.04.04.1弱い
労働力率%62.562.6
平均時給増加量1410
平均時給増加量(前年同期比)%4.13.93.9予想と一致

(1)ISM製造業景況指数

  • ISM製造業景況指数は、市場予想を下回る結果となりました。また、前月よりも低めになりました。
    • 4月度以降、拡大・縮小の分岐点となる50を3ヵ月連続で下回りました。
    • どうやら製造業の企業の多くは、高金利環境下での投資に消極的のようです。
    • ということは、金利が下がらない限り、企業側は投資を控えるため、製造業指数は50を下回り続けるのですかね。どちらにせよ、FRBにとっては望ましい傾向ではないかと考えます。

(2)ISM非製造業景況指数

  • ISM製造業景況指数は、市場予想を大きく下回る結果となりました。また、ISM製造業景況指数と同様に前月よりも低めの結果となりました。
    • アメリカ人の約85%がサービス業に従事していることから、経済が減速しつつあるのではないでしょうか?
    • 当該指標のトレンド(下図)を見ると、今回のように市場予想を大きく下回った実績が数回あるので、「バラツキの可能性もある」と考えます。無駄に悲観的(あるいは株式に強気に)なることなく、中立の立場で冷静に処理します。

(3)雇用統計

  • 非農業部門雇用者数は、市場予想を上回りました。一方で、前月の実績が大きく下方修正されました(27.2→21.8万人)。しかしながら、前回の市場予想18.2万人よりは多い結果となりました。
  • 失業率は市場予想を超える展開となりました。雇用者数と失業率が増加、、。日本のサラリーマンだと考えにくいですが、アメリカは副業(というかダブルワーク)は当たり前なんですかね?
  • 平均時給増加量は予想と一致しました。
  • 全体的に、可もなく不可もなくといった感想です。

2.パウエル議長発言

ポルトガルのシントラで開催された欧州中央銀行(ECB)中央銀行フォーラム2024にパウエル議長が出席されました。パルエル議長の発言で気になった部分のみに家業がきします。

  • インフレは縮小傾向に戻りつつある。
  • 具体的な利下げ時期については、コメントを差し控える。
    • 市場関係者は、9月の利下げを期待しております。2ヵ月後、利下げが発表されなかったらマーケットは荒れるでしょうね。
  • 労働市場が冷え込んできており、注意深く見守っている。

3.FOMC議事要旨

先日のパウエル議長の声明同様に、金利政策の方向性に関しては、ぼやかしていると言いますか、上昇・低下のどちらに転んでも大丈夫なような内容になっておりますね。
(まぁ、いつものこと。FRBの役割と立場を考えれば、仕方のないことですね)

金利見通し

今週、9月の利下げ予想が57.9%→72.0%に上昇しました。

まとめ

  • 経済指標は非農業部門雇用者数を除いた全ての項目で市場予想を下回ったか、同等でした。
  • パウエル議長の発言やFOMCの議事要旨の内容は、中立の内容であり、株価を左右する内容ではなかったと考えます。
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ほりき
ほりき
サラリーマン株式投資家
愛媛でサラリーマンをしている個人投資家です。
自分の人生を有益なものにするためにブログを始めました。
米国株式を中心に情報発信をしています。その他、個人的に「残しておきたい」と思う情報や思い出もアップしていきます。
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