週報

2024/3/18週の米国株式市場の振返り

horiki

ほりき独自の視点で、今週の振り返りを行います。

相場環境の振り返り

1.経済指標

住宅着工件数および建築許可数は市場予想を上回った(下表)。
一方、前月は両指標とも市場予想を下回ったため、焦らず経過観察したい。

経済指標単位前月実績予想結果判定
住宅着工件数万件133.1 → 137.4143.0152.1強い
建築許可数万件147.0150.0151.8強い

2.3月度FOMC

(1)パウエル議長コメント

想定通りの内容でしたね。気になった箇所を箇条書きにします。

  • 政策金利の目標レンジを5-1/4%から5-1/2%に維持する。
  • インフレは過去1年間で緩和されたが、経済の先行きは不透明であり、引き続きインフレリスクに高い注意を払っている。
  • インフレ率が持続的に2%に向かって推移しているという確信が高まるまでは、目標レンジを引き下げることは適切ではない。
  • (短期的な市場のストレスを低減するため)量的引締め(QT)のペースを遅らせることを検討する。

(2)ドットプロット

  • GDPは、前回(12月)に比べて全体的に上昇しました。
  • 失業率、PCEは、ほとんど変わらず。
  • 政策金利(FFレート)は、前回に比べて来年以降の予想が上昇しました。

3.エヌビディアの開発者会議

3/18、エヌビディアがカリフォルニア州サンノゼで開発者会議を開きました。
(AIの暴走を恐れて)各国の政府が妨害しなければ、新AI時代の幕開けですね。激アツ😊
概要は、こちらをご覧ください↓
エヌビディアがAI学習高速化GPUを発表

4.(日銀)金融政策決定会合の結果とドル円相場

3/19、日銀の金融政策決定会合にて、賃金と物価の好循環を確認し、2%の「物価安
定の目標」が持続的・安定的に実現していくことが見通せる状況に至った
ため、大きく以下2点を決定しました。

①マイナス金利を解除する
②ETFおよびJ-REITの新規買入れを終了する

なお、長期金利が急激に上昇する場合には、「機動的に買入れ額の増額等で対応するため、これまでと概ね同程度の金額で長期国債の買入れを継続する」とのコメントがありました。
これは週明けに市場参加者が予想した通りの展開であり、ドル円は150円付近で推移しております。

金利見通し

次回(5月)FOMCの金利水準について、先週同様に市場参加者の多くは現状維持(5.25~5.50%)であると予想しております(93.6 → 87.7%)。

決算確認結果

1.概要

  • 今週は6社分の決算を確認しました。市場予想を上回ったのは3社でした。
日付ティッカーEPS※1売上高※1ガイダンス※1判定※2
3月18日DLO××
3月20日GES××
3月20日KBH
3月20日MU
3月21日LULU××
3月21日NKE
※1;〇市場予想を上回った場合、×市場予想を下回った場合、ー未公開のため判定できず
※2;〇EPS、売上高、ガイダンス全てにおいて市場予想を上回った場合、×;〇以外

2.気になった銘柄

決算発表前に注目していた銘柄

ディー・ローカル(DLO) 2023年第4四半期決算
マイクロン・テクノロジー(MU) 2024年第2四半期決算
ナイキ(NKE) 2024年第3四半期決算

まとめ

  • 住宅着工件数および建築許可数は市場予想を上回った。
  • 3月度FOMCの金利操作は、事前の市場予想通り現状維持となった。
  • エヌビディアの開発者会議は、(AIやロボット好きにとっては)熱い内容となった。
  • 日銀がマイナス金利を解除した。
  • 5月度FOMCの金利水準について、先週同様に市場参加者の多くは現状維持予想している。
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ほりき
ほりき
サラリーマン株式投資家
愛媛でサラリーマンをしている個人投資家です。
自分の人生を有益なものにするためにブログを始めました。
米国株式を中心に情報発信をしています。その他、個人的に「残しておきたい」と思う情報や思い出もアップしていきます。
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