週報

2024/3/11週の米国株式市場の振返り

horiki

ほりき独自の視点で、今週の振り返りを行います。

相場環境の振り返り

1.経済指標

経済指標単位前月実績予想結果判定
消費者物価指数(CPI)%3.13.13.2強い
コア消費者物価指数(CPI)%3.93.73.8強い
小売売上高%-0.8 → -1.10.80.6弱い
コア小売売上高%-0.6 → -0.80.50.3弱い
鉱工業生産指数%-0.1 → -0.50.00.1強い

消費者物価指数(CPI)

  • 消費者物価指数、コア消費者物価指数は、共に市場予想を上回りました。
  • 2月はガソリンの上昇(+3.8%)が目を引きました。一方、これまでジワジワと上昇していた食料は変化なし(±0.0%)でした。
  • 家賃は+0.4%であり、引き続き上昇しています。
    • これは新型コロナの影響で在宅勤務が可能となり郊外に散った人々が、再度都市部に集まってきているため、家賃が上昇傾向にあるのではないか?と考えております。
  • 今から6月までにはまだ時間があるため、2月のCPIは6月の引き下げに関する予想を大きく変えるものではない。より大きな疑問は、金利見通しがそこから流れてくるため、来週当局者による2024年のコアPCE予測が変更されるかどうかである。
  • 当該指標は、2022年から低下してきましたが、昨年7月頃から横ばい傾向になっています(下図)。低下一直線に事が進むわけではないことは承知しておりますが、踊り場が少し長いような気がします。

その他の項目

小売売上高、コア小売売上高は、消費者物価指数と逆に、市場予想を下回る結果となりました。
これまでの小売業者の決算を確認した限り、想定内の内容ですね(企業側が発表した、2024年第1四半期のガイダンスが悪かったので)。

2.ドル円

先週から今週初めは、円高に振れましたね(先週までの150円付近から146円台になりました)。
これは、「日銀が3/18~19予定の金融政策決定会合で、マイナス金利政策を解除するのでは?」という市場参加者の推測による影響と考えます(円高材料)。
私は、「①直近の株高、②今年の春闘で大企業を中心に大幅な賃上げ回答が相次いだことが決定打かな~?」と考えております。

一方、週末には149円台で引けました。
これは、底堅い米国経済に対し、利下げ観測が遠のくなどの判断も入り交じった結果であると考えます(ドル高材料)。

金利見通し

先週から、5月と6月のFOMCでの金利水準の現状維持(5.25%)の予想が上昇しました(5月度;70.5 → 93.6%、6月度;28.5 → 41.2%)
また、消費者物価指数の発表以降、直近の10年債利回りを上昇しております(3/11;4.101% → 3/15;4.308%)。

決算確認結果

1.概要

  • 今週は9社分の決算を確認しました。市場予想を上回ったのはたったの1社でしたw
  • 悪い決算を出した8社は、全てガイダンスをミスしておりました。
日付ティッカーEPS※1売上高※1ガイダンス※1判定※2
3月11日ASAN××
3月12日ONON××××
3月13日WSM
3月13日PATH××
3月13日S××
3月14日ADBE××
3月14日PD××
3月14日SMAR××
3月14日ULTA××
※1;〇市場予想を上回った場合、×市場予想を下回った場合、ー未公開のため判定できず
※2;〇EPS、売上高、ガイダンス全てにおいて市場予想を上回った場合、×;〇以外

2.気になった銘柄

決算発表前に注目していた銘柄

オンホールディング(ONON) 2023年第4四半期決算
ウイリアムソノマ(WSM) 2023年第4四半期決算
ユーアイパス(PATH)2023年第4四半期決算
アルタ・ビューティー(ULTA) 2023年第4四半期決算
レディットのIPOについて

まとめ

  • 消費者物価指数は市場予想を上回った。
  • 日銀の動き、米国経済の底堅さから、ドル円の動きが急になっている。
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ほりき
ほりき
サラリーマン株式投資家
愛媛でサラリーマンをしている個人投資家です。
自分の人生を有益なものにするためにブログを始めました。
米国株式を中心に情報発信をしています。その他、個人的に「残しておきたい」と思う情報や思い出もアップしていきます。
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