週報

2024/1/29週の米国株式市場の振り返り

horiki

ほりき独自の視点で、今週の振り返りを行います。

相場環境の振り返り

1.経済指標

  • 今週発表された主要経済指標はいずれも市場予想を上回りました。
  • 雇用統計では、専門職や医療、小売業で雇用が増加しました。一方で、採掘や石油ガスでは減少しました。
    • 先月頭から度々発表されてきたリストラはあまり影響していないですね、、。来月の雇用統計発表時に改訂される?
  • 個人的には平均時給増加量19¢は、2022年1月の23¢以来最高であり、なかなか強烈な数字だと考えます。
  • 後述の「2.1月度FOMC」項の通り、FRBは表向き慎重姿勢を崩しておりませんが、今週の経済指標の結果はFRBは頭を悩ますことになりそうですね。いや~、本当にインフレはしつこい!
指標単位前月実績予想結果判定
消費者信頼感指数108.0114.2114.8強い
米国ISM製造業景況指数47.147.249.1強い
非農業部門雇用者数万人21.6 → 33.318.735.3強い
失業率%3.73.83.7強い
労働力率%62.562.5
平均時給増加量1519
平均時給 前年同月比%4.1 → 4.34.14.5強い

2.1月度FOMC

  • 2024年最初のFOMCが開催されました。
  • 金利操作は市場予想通り現状維持となりました。
  • 以下に気になったことを列挙します。
    • 雇用の増加は昨年初めから緩やかになっているが、依然として堅調であり、失業率は低いままである。インフレは過去1年間で緩和傾向にあるが、依然として高止まりしている。経済の先行きは不確実であり、委員会は引き続きインフレリスクに高い注意を払っている。
    • 現在の政策金利5.25~5.50%が今回の引き締めサイクルのピークに達する可能性が高い。経済がおおむね予想通りに推移すれば、今年のある時点で政策抑制の縮小を開始するのが適切になる可能性が高いと考えている。

金利見通し

雇用統計の結果を受けて、3月度の現状維持の確率が上がりました(51.6 → 62.0%)。

決算確認結果

1.概要

  • 今週は22社分の決算を確認しました。市場予想を上回ったのは13社でした。
  • 古臭いシステムを使っている金融関連企業の決算(結果は芳しくなかったです)が去り、先端技術を扱う銘柄が多くなってきました。
    • その影響なのか、決算書を読んでいると”AI”という言葉を頻繁に見かけるようになりました。
日付ティッカーEPS※1売上高※1ガイダンス※1判定※2
1月30日GM
1月30日PFE×××
1月30日UPS×××
1月30日AMD××
1月30日GOOG
1月30日MSFT
1月30日MTCH××
1月30日SBUX×××
1月31日BA
1月31日HES
1月31日MA
1月31日QCOM
1月31日QRVO
2月1日AAPL
2月1日AMZN××
2月1日COUR××
2月1日META
2月1日TEAM
2月2日ABBV
2月2日BMY
2月2日CVX××
2月2日XOM××
※1;〇市場予想を上回った場合、×市場予想を下回った場合、ー未公開のため判定できず
※2;〇EPS、売上高、ガイダンス全てにおいて市場予想を上回った場合、×;〇以外

2.気になった銘柄

決算発表前に注目していた銘柄

ゼネラル・モーターズ(GM) 2023年第4四半期決算
アルファベット(GOOG) 2023年第4四半期決算
マイクロソフト(MSFT) 2024年第2四半期決算
クアルコム(QCOM) 2024年第1四半期決算
アップル(AAPL) 2024年第1四半期決算
アマゾン(AMZN) 2023年第4四半期決算

マスターカード(MA)

  • 第4四半期決算
  • EPS 予想2.84ドルに対し結果3.18ドル〇
  • 売上高 予想59.8億ドルに対し結果65.5億ドル〇
    • 売上高成長率 前年同期比+12.6%
  • ガイダンスに関して具体的な数字の開示はありませんでした。
  • 収益が過去最高を記録しました。
  • 株価は超長期にわたって、じわじわと右肩上がりであり、理想的な値動きをする銘柄です。

メタ・プラットフォーム(META)

  • 第4四半期決算
  • EPS 予想4.96ドルに対し5.33ドル〇
  • 売上高 予想391.8億ドルに対し401.1億ドル〇
    • 売上高成長率 前年同期比+24.7%
    • ガイダンス
    • 2024年第1四半期売上高 予想338.3億ドルに対し345~370億ドル〇
  • 初の配当 0.50ドル/株 を発表。2024年3月26日引け後にホールドしている株主が対象となります。

まとめ

  • 今週発表された主要経済指標はいずれも市場予想を上回りました。
  • 平均時給増加量19¢は、2022年1月の23¢以来最高であり、インフレは本当にしつこいです。
  • 3月度のFOMCでの金利政策は、雇用統計の結果を受けて現状維持の確率が上がりました(51.6 → 62.0%)。
  • 今週決算確認した22社のうち市場予想を上回ったのは13社でした。
  • 決算書でAIに言及する企業が増えている印象を受けました。
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ほりき
ほりき
サラリーマン株式投資家
愛媛でサラリーマンをしている個人投資家です。
自分の人生を有益なものにするためにブログを始めました。
米国株式を中心に情報発信をしています。その他、個人的に「残しておきたい」と思う情報や思い出もアップしていきます。
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