horiki
テスラ(ティッカーシンボル;TSLA)が2024年第1四半期決算を発表しました。
主要項目
- EPS 予想0.48ドルに対し0.45ドル×
- 売上高 予想207.8億ドルに対し213.0億ドル○
- ガイダンスに関して具体的な数字の開示はありませんでした。
その他の項目
- 自動車売上高 164.6億ドル、前年同期は188.8億ドル、前期は206.3億ドル
- 営業利益 11.7億ドル、前年同期は26.6億ドル、前期は20.6億ドル
- 粗利益 37.0億ドル、前年同期は45.1億ドル、前期は44.4億ドル
- 純利益 11.3億ドル、前年同期は25.1億ドル、前期は79.3億ドル
- 修正EBITDA 33.8億ドル 前年同期は42.7億ドル、前期は39.5億ドル
- 修正EBITDAマージン 15.9%、前年同期は18.3%、前期は15.7%
- スーパーチャージャー稼働台数 6249台、前年同期は4947台、前期は5952台
- 納車台数と生産台数は下図の通り↓
企業コメント
- AIへの投資により、フリーキャッシュフローは-25億ドルとなった。
- AIトレーニング(AI学習)は、130%以上増加した。
- 今期は、ベルリンのギガファクトリーの放火事件などのアクシデントを経験した。
- 多くの自動車メーカーがEVよりもハイブリッドを優先しているため、EV販売は引き続き劣勢となっている。
- 1台あたりの原価低減を含め、全社的なコスト削減にも引き続き取り組んでいる。最終的には、既存の工場や生産ラインを活用して、より手頃な価格の新製品を導入するなど、収益性の高い分野に焦点を当てていく。
- 自動運転の実現は、大規模な(数百万台の車両からの)データと膨大なAI トレーニングによってのみ可能であると考えている。
決算発表後の株価(引け後 yahoo finance USAより抜粋)
考察
- 企業コメントに「業界がEV導入を推進することを望んでおり、これは当社の使命に沿ったものである」とありましたが、疑問です🤔
- 各社がEVを本格的に導入すれば、EVオンリーかつポンコツサイバートラック(失礼)よりも、車種が充実していて作りがしっかりしている他社のEVに乗り換える可能性の方が高いからです。
- 決算の数字自体は良くなかったです。でも、(他の自動車メーカーに比べると)AI投資に積極的であり、自動運転に向けた革新的な技術開発には大いに期待したいです。
- 競合他社は、自動運転を諦めている感が出ています。でもテスラだけは非常に前向きなので、期待したくなります。
- 前回同様、投資家にとってはイライラする展開が続くかもしれないですが、じっくり見守っていくほかないと思います。
horiki
愛媛でサラリーマンをしている個人投資家です。
自分の人生を有益なものにするためにブログを始めました。
米国株式を中心に情報発信をしています。その他、個人的に「残しておきたい」と思う情報や思い出もアップしていきます。