PMI(購買担当者景気指数)とは?

horiki

先週、米国株式市場が一時的(5/23)に全面安となった原因の1つとして、PMIの上昇があげられました。普段チェックしていない指標なので、どんな指標なのか確認してみたいと思います。

概要

  • PMIとは、Purchasing Managers’ Indexの略で購買担当者景気指数のことです。主に製造業やサービス業の活動レベルを測定するために使われます。
  • この指数は、企業の購買担当者へアンケートを行い、企業ひいては経済の健康状態を把握するために広く利用されています。特に、景気の拡大や縮小の兆候を早期に検出する手段として重視されています。

詳細

1.調査方法

  • PMIは、精選された各企業の購買担当者を対象にアンケート調査を実施して集計されます。アンケートは月に1回の頻度で実施されます。
  • アンケート項目は、新規受注、生産、雇用、納期、在庫などです。
  • これらの項目に関して、①増加、②減少、③変化なしのいずれかを回答します。
  • アンケートは「意見」ではなく、「事実」に基づいて回答されます。また、世界的に調査方法が統一されていることから、国別比較も可能とのこと。

2.主なアンケート項目

  • 新規受注;新規受注の増減。
    • 経済活動の先行指標として使えます。
  • 生産;生産活動の増減。
    • 企業の生産能力と需要対応力を反映。
  • 雇用;雇用者数の増減。
  • 納期;供給者からの納品速度の変化。
    • 納期悪化の要因として、①需要の増加、②サプライチェーンのボトルネックなどがあげられます。
  • 在庫;在庫の増減。
    • 在庫の増加は、①需要の減少、②定修前の在庫確保などがあると考えます。

3.指数の計算方法

各社の回答を集計し、特定の計算式(本記事では省略します)に基づいてPMIを算出します。
※本当は、よくわかりませんでした、、。

4.結果の見方

  • 50以上:経済活動が拡大している。
  • 50未満:経済活動が縮小している。
  • 50ぴったり:経済活動に変化がない。

どうやって投資に活かす?

PMIは、製造業とサービス業の活動レベルを迅速に反映するため、経済の分析や予測に活用できるようです。つまり、先行指標として景気の転換点を早期に察知するのに役立てられそうです(下図を参照ください)。
※ほりきの体験談ではありません。

PMIは世界的な金融危機が発生した2008年後半にユーロ圏GDPの急落を、また2011年から12年のユーロ圏の債務危機に関連した景気の後退、2013年から14年の経済回復をいち早く予測しました。(PMI_Brochure_JPN (spglobal.com)より原文そのまま抜粋)

主な提供機関

  • IHS Markit世界中にPMIを提供している主要な機関(商業企業)の一つ。
  • ISM(Institute for Supply Management);アメリカにおけるPMIの主要な提供機関(非営利組織)。
  • 中国国家統計局(National Bureau of Statistics of China);中国におけるPMIを発表する機関。
    • いろんな国の資料をざっと見ただけですが、中国だけ報告書の様式が大きく違います。その理由は、提供機関が違うからですね。
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ほりき
ほりき
サラリーマン株式投資家
愛媛でサラリーマンをしている個人投資家です。
自分の人生を有益なものにするためにブログを始めました。
米国株式を中心に情報発信をしています。その他、個人的に「残しておきたい」と思う情報や思い出もアップしていきます。
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