horiki
ほりき独自の視点で、この一週間を振り返ります。
相場環境の振り返り
1.経済指標
- PCE(個人消費支出)は2.6であり、市場予想2.6と一致しました。
- PCEコアは2.9であり、市場予想3.0を下回りました。
- 両指標とも着実に軟化しており、しぶといインフレともいよいよおさらばですかね?
指標 | 前月実績 | 予想 | 結果 | 判定 |
PCE(個人消費支出) | 2.6 | 2.6 | 2.6 | 予想と一致 |
PCE(個人消費支出)コア | 3.2 | 3.0 | 2.9 | 弱い |
2.加速するリストラ
- 先週に引き続き、各企業でリストラが続いています。特に目立ったのが、決算発表した銘柄で従業員の10%も解雇するリーバイ・ストラウス(LEVI)です。
- フルリーモートワーカー(週に5日リモート勤務する従業員)は、会社に出社する従業員よりも解雇される確率が35%高くなるというデータが出ていました。
- 昨年の解雇率は、フルリーモートワーカー10%、会社に出社する従業員7%。
- 来月、再来月以降の雇用統計の結果がどうなるのか楽しみですね(失業者が増えて嬉しいという意味ではありません😅)。
金利見通し
- 先週の見通しから大きな変化なしです。
- 1/31のFOMCの金利操作は、現状維持の予想が大半(97.4%)でした。
↓先週からの変化
決算確認結果
1.概要
今週は25社分の決算を確認しました。
コンセンサス予想を上回ったのは、25社中7社でした。
日付 | ティッカー | EPS※1 | 売上高※1 | ガイダンス※1 | 判定※2 |
---|
1月22日 | UAL | ○ | ○ | ー | ○ |
1月23日 | GE | ○ | ○ | × | × |
1月23日 | HAL | ○ | × | ー | × |
1月23日 | JNJ | ○ | ○ | × | × |
1月23日 | LMT | ○ | ○ | × | × |
1月23日 | MMM | ○ | ○ | × | × |
1月23日 | PG | ○ | × | × | × |
1月23日 | RTX | ○ | ○ | × | × |
1月23日 | VZ | ○ | ○ | ○ | ○ |
1月23日 | BKR | ○ | × | ー | × |
1月23日 | ISRG | ○ | ○ | ー | ○ |
1月23日 | NFLX | × | ○ | × | × |
1月23日 | TXN | ○ | × | × | × |
1月24日 | ASML | ○ | ○ | × | × |
1月24日 | GD | × | ○ | ー | × |
1月24日 | CSX | ○ | ○ | ー | ○ |
1月24日 | HXL | × | × | × | × |
1月24日 | IBM | ○ | ○ | ー | ○ |
1月24日 | LRCX | ○ | ○ | ○ | ○ |
1月24日 | TSLA | × | × | ー | × |
1月25日 | AAL | ○ | ○ | × | × |
1月25日 | NOC | ○ | ○ | × | × |
1月25日 | LEVI | ○ | × | × | × |
1月25日 | V | ○ | ○ | ー | ○ |
1月26日 | AXP | × | × | ○ | × |
※1;〇コンセンサス予想を上回った場合、×コンセンサス予想を下回った場合、ー未公開
※2;〇EPS、売上高、ガイダンス全てにおいてコンセンサス予想を上回った場合、×;〇以外
2.気になった銘柄
決算発表する前に注目していた銘柄
インテューイティブ・サージカル(ISRG) 2023年第4四半期
- EPS 予想1.48ドルに対し1.60ドル○
- 売上高 予想18.9億ドルに対し19.3億ドル○
- ガイダンスに関して具体的な数字の開示はありませんでした。
- ダビンチ処方数は+21%、システム新規納品数は415件であり過去最高でした。
テキサス・インスツルメンツ(TXN) 2023年第4四半期
- EPS 予想1.47ドルに対し1.49ドル○
- 売上高 予想41.2億ドルに対し40.8億ドル×
- ガイダンス
- 2024年第1四半期 EPS 予想1.41ドルに対し0.96~1.16ドル×
- 2024年第1四半期 売上高 予想40.6億ドルに対し34.5~37.5億ドル×
- とにかくガイダンスが悪すぎます。半導体関連銘柄ですが、直近仕込むのは危険かもしれません。
- 産業部門全体(自動車部門)が不振となり売上高が減少しました。
気になったこと
決算ミスした18社のうち13社(72%の企業)がガイダンスをミスしていました。これは、来期あるいは2024年通年は、アナリストが想定している以上に業績が悪くなると考えている企業が多いと思います。よって、今後は目に見える形(消費者の購買意欲低下、企業のリストラなど)で不況が来ると考えます。
まとめ
- PCE(個人消費支出)は軟化しており、インフレ圧力は弱まってきている。
- 企業のリストラは先週に引き続き増加傾向である。
- 1/31のFOMCの金利操作は、”現状維持”の予想が大半。
- 今週決算確認した25社分のうち、コンセンサス予想を上回ったのは7社でした。決算ミスした18社のうち13社がガイダンスをミスした。
horiki
愛媛でサラリーマンをしている個人投資家です。
自分の人生を有益なものにするためにブログを始めました。
米国株式を中心に情報発信をしています。その他、個人的に「残しておきたい」と思う情報や思い出もアップしていきます。